本文中のイラストは解説用に制作したイメージです。実際のゲーム・ウォレットの画面ではありません。
どうも!イルビログを運営している『ヨウ♪』です。イルビウムのDiscordへ参加した当時、私にも詐欺を疑うDMが届きました。
「特典に当たった」「今だけ購入できる」「サポートが必要です」。そんな案内が届いたら、リンク先で操作を進める前に、一度立ち止まってください。
先に確認するのは「誰から」「どこで」「何を求められたか」
- DMのリンクではなく、自分で確認した公式サイトの告知から確かめる。
- 接続・署名・トークン承認を同じ操作だと思わない。
- 秘密情報を渡さず、怪しい操作をした場合は状況を分けて確認する。
この記事では、偽案内を見分ける際の注意と、操作後に確認することを整理します。被害の防止や資産回復を保証するものではありません。
イルビウムの旧記事に残した詐欺DMの事例

ここで紹介するのは、旧記事に残した2022年当時のDMの記録です。現在のイベントや募集状況を示すものではありません。
うまい話には裏があります。
| 案内の内容 | 気を付けたい点 |
|---|---|
| APY(年利)1000%の案内 | 高い利回りを特典のように見せ、リンク先での操作へ誘導する。数字の魅力で公式確認を飛ばさない。 |
| ミステリーボックスの限定販売 | 「今だけ」「先着順」で焦らせる。商品の名前だけで真偽を決めず、公式の告知と購入経路を照合する。 |
| プライベートβへの当選 | 申し込みや当選を待つ気持ちに合わせた案内。応募した経験があっても、そのDMが本物とは限らない。 |
私はおいしい話ほどTwitterや公式アナウンスなど複数の情報元を確認するようにしています。
Twitterは現在のXです。同じ文面をコピーした複数アカウントは、独立した裏付けにはなりません。見た目やフォロワー数だけでなく、公式サイトから案内されているアカウントかを確かめましょう。
仮想通貨・NFTゲームの詐欺対策で確認したい5つのこと

1 予期しない特典・サポートのDMで操作を急がない
運営や知人の名前を名乗っていても、それだけで信用しないでください。特典の受取、期限切れ、アカウント確認などを理由に急がせる案内は、公式の告知や窓口から確かめます。「すべてのDMは100%詐欺」と断定するより、何を求められているかを確認することが大切です。
2 検索上位や広告であることを信用の根拠にしない
Google検索の上位、広告枠、見慣れたロゴは、公式であることの証明にはなりません。検索結果やDMをそのまま入口にせず、確認済みの公式URLや自分で保存した公式の案内から進みましょう。
3 サイトURLと、公式からの案内経路を確かめる
文字の置換、余分な語、似たドメインに注意し、表示文字だけでなく実際のリンク先を確認します。HTTPSや鍵の表示、URLが似ていることだけでも安全とは言えません。公式サイトの告知と、ウォレットに表示される要求内容を合わせて確かめてください。
参考:MetaMaskの署名フィッシング解説。公式らしい外観でも、求められた署名の内容が想定どおりか確認する必要があります。
4 シードフレーズや秘密鍵は絶対に教えない。
シークレットリカバリーフレーズ(シードフレーズ)や秘密鍵を知った人は、資産を操作できるおそれがあります。運営、サポート、筆者、回復業者を名乗る相手にも渡さないでください。DM・サイト・チャットに入力したり、画面共有や画像で見せたりしないでください。
通常のETH受取で送金元へ伝えるのは公開アドレスです。受取やサポートのためだと説明されても、秘密情報の入力・送付は進めません。ウォレットの作成・復元の操作を、この安全記事で試す必要もありません。
5 不明なことや疑問は確認、相談する。
相談は、相手から届いたDMの窓口ではなく、確認した公式サイトのサポートから始めます。MetaMaskは公式ヘルプ内の「Contact Support」から案内を確認できます。「資産を取り戻す」「代わりに操作する」という私的な申し出へ、秘密情報や追加費用を渡さないでください。
確認先:MetaMaskの公式サポート窓口の説明。筆者のX・DMは資産回復の窓口ではありません。
メタマスクの接続・署名・トークン承認は別々に確認する

「ウォレットを接続した」「署名した」「トークンを承認した」では、与えた権限が異なります。署名は、メッセージの確認にも、トランザクションの承認にも使われます。下表は違いを理解するための整理で、互いに完全に独立した操作という意味ではありません。
| 操作 | 主な意味 | 注意すること |
|---|---|---|
| サイトへの接続 | 公開アドレスの共有や、サイトからの操作要求を受け付ける入口。 | 接続だけでトークン使用を許可したことにはならない。ただし、その後の要求は別に確認する。 |
| メッセージへの署名 | メッセージを自分のアカウントで承認する。オンチェーンにすぐ記録されないものもある。 | ガス代がかからなくても、後で資産移動に悪用される内容がある。無料だから安全とは言えない。 |
| トークン承認 | 特定のコントラクトに、対象トークンを一定の範囲で動かす権限を与える。 | 対象、使用許可先、数量・範囲を確認する。必要以上の権限を、内容が分からないまま認めない。 |
根拠:MetaMaskのトークン承認・取消の説明、署名フィッシングの説明。
接続解除とRevoke(承認取消)は同じではない
サイトとの接続を解除しても、既に与えたトークンの承認が自動的に消えるわけではありません。承認取消は、その使用権限を取り消すための別の操作です。オンチェーンの承認取消にはガス代がかかります。
Revokeをすれば、すべての危険がなくなるわけではありません。秘密鍵・フレーズが漏れた場合や、不審な署名を渡した場合、既に資産が移動した場合は、同じ対応で済むとは限りません。ここでは一律に接続・署名・取消を実行する手順へ誘導せず、下の状況別確認と公式案内を使ってください。
DiscordのDM設定と、ウォレットの保管方法を確認する

DM受信制限とメッセージリクエストは別の設定
Discordの公式案内では、ユーザー設定の「Content & Social」にあるDMの設定や、サーバーごとのプライバシー設定で、友だち以外からのDMを制限できます。既存の各サーバーへ適用される範囲も確認してください。名称や配置は端末・版で変わります。
「メッセージリクエスト」は、受信したメッセージを別の受信箱で確認する仕組みです。これをオフにすることは、DMの遮断と同じではありません。年齢区分や地域でも扱いが異なるため、公式資料で自分の設定を確認してください。
出典:DiscordのDM・プライバシー設定、メッセージリクエストの説明。古い記事の設定画像を、現在の画面として使っていません。
ハードウェアウォレットも、署名内容の確認が必要
ハードウェアウォレットは秘密鍵を保管し、機器側で操作を確認するための選択肢です。ただし、不明な要求を自分で認めたり、秘密情報を渡したりする危険までなくすものではありません。金額だけを基準に、購入すれば安全になると考えないでください。
LedgerのClear Signingの説明も、署名する内容を読んで確認することを重視しています。読めない内容をそのまま認めず、どの資産・相手・操作なのか確認しましょう。
参考:LedgerのClear Signing解説。製品の購入案内や、安全の保証として紹介していません。
怪しいサイトや案内で操作した場合は、状況を分けて確認する

まず、その場で追加の接続・署名・送金を進めないでください。操作した時刻、サイト、要求内容、公開の取引情報を整理します。秘密情報、認証コード、残高などをSNSへ公開して助けを求める必要はありません。
| 分かっている状況 | 確認すること |
|---|---|
| リンクを開いた・閲覧した | 接続、署名、入力、ファイルの取得も行っていないか確認する。閲覧だけと決め付けず、追加の要求へ進まない。 |
| 接続した | その後の署名や承認の有無を区別する。接続解除の説明だけで、既存の承認まで消えたと思わない。 |
| 署名・承認した | 対象のアカウント・ネットワーク・要求内容を整理し、公式の署名・承認案内を確認する。取引履歴にない署名もあるため、履歴がないことだけで安全と判断しない。 |
| フレーズ・秘密鍵を入力・共有した | 承認取消だけでは対処にならない。公式の侵害時の案内を直ちに確認する。追加の秘密情報を渡さず、安易にガス代等を入金しない。 |
| 身に覚えのない資産移動がある | ネットワーク、TxID、日時、相手先、操作内容を確認し、公式窓口と関係機関への相談・報告を検討する。取消や回収を保証する第三者へ任せない。 |
確認先:MetaMaskの不正取引・侵害時の公式案内、公式サポート窓口。資金移動・秘密情報の操作・承認取消を、この表だけで一律に試さないでください。
私を反面教師にして、同じような目にあわないでください!
分からないまま進めず、公式案内と要求内容を確認しよう

特典、当選、サポートという言葉だけで操作を進めないこと。公式の案内経路を確かめ、接続・署名・承認を分けて考え、秘密情報を渡さないこと。この基本を、次の操作の前に確認しましょう。
対策を知っていても、被害を完全に防げるとは限りません。不安があれば一度止まり、何をしたかを整理して公式窓口を確認してください。